2011年9月21日水曜日

②東北ボランティア一日目その二

東北ボランティア1日目:宮城県石巻市part2

佐々木さんご夫妻にお礼をのべ、今晩の宿泊場所となっている大原浜地区集会所へ。
ここはこの地区の災害大作本部にもなっているところで、地元のご厚意でボランティアスタッフの拠点にもなっている。


帰宅すると地元の方々や他のボランティアさんたちが、宴の準備をされていた。
悪天候のため仕方がないとはいえ、なにもしていないのに料理や酒を頂くわけにはいかない!
とは思ったが、食べないのは却って失礼。
「飲みニュケーションも大事だよ」との吉村さんの言葉を最大限受け止めて頂いた。

特に盛り上がったお相手は、45歳の石森さん。
地元の水産加工業に携わっていたが、その加工施設も津波で被災し、従業員は全員解雇されたそうである。
石森さんは、現役の消防団員とのことで消防活動の話でも盛り上がった。
3/11、地震が発生し、仕事場から消防団として駆けつけ、積載車で訓練通り、水門を閉じ、地元のお年寄りの避難誘導したそうだ。
その過程で、常に水位を気にしていたので、水位の変化に気付き、津波の襲来を予測できたという。

避難先であるこの集会所にも津波は押し寄せたそうだが、さらに5mほど高台の小学校に移動して、事なきをえた。
しかし、同じ消防団でも、地震発生後、消防団活動につかずにいた3名の同僚は、亡くなったという。
活動にこなかったから、水位の変化に気づけなかったからだ、とは石森さん。
何故こなかったのだ、という同僚への問いかけのようにも聞こえた。

この宴では、石森さんが勤務されていた水産加工会社の社長も同席されていた。
今回の震災での被害は約10億円とのこと。
再建するのかどうかはまだ、わからないとおっしゃっていたが、、
30人ほどの雇用もあったとのことで、
是非とも再開してほしいとお伝えした(よそ者の私ですけど)

そんなこんなで、宴は続き、12時にお開き。
持参した寝袋に潜り込んで眠りにつき1日目が終了となった。

台風が近づいている。
不安が多いが、明日は明日の風が吹く。

日本一心


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