2010年2月6日土曜日

(NHKスペシャル)糖尿病

●二億四千万人の患者・・・千八百七十万人(日本)
世界中で増加傾向
→原因は、肥満
→なぜ、肥満に?
→脳の構造に問題がある。薬物依存症と同じ構造
→今後も、増加の懸念

●糖尿病予備軍
→「空腹時血糖」
・正常 〜110 / 予備軍 110〜126 / 糖尿病 126〜

●なぜ、肥満になると糖尿病に?
食事の、炭水化物や糖
小腸で吸収され、血糖として全身へ
すい臓でインスリンが作られ、血液中に分泌
インスリンは血糖を細胞に取り込むのに重要な役目
細胞の表面の「受容体」は、インスリンの受け皿
はまると、扉をひらき糖を吸収
エネルギーになる
あまった糖は、同様に脂肪細胞に
全身の脂肪細胞が膨らんだ状態が「肥満」
ところが、脂肪細胞は限界まで膨らむと糖の吸収を阻害する物質を出す
インスリンの働きはブロックされる
細胞の扉が開かない
血液中に糖があふれる
これが「糖尿病」
防ぐには、減量が必要

・自覚症状はない
・深刻な合併症(毛細血管が糖に犯される)
壊疽/網膜症/腎臓病
血液中の糖の濃度が高くなる
糖が毛細血管の壁にくっつき細胞を破壊。
出血して凝固し、血流をとめる
毛細血管が多い、網膜や腎臓、あるいは血流が滞りやすい足先で、細胞が次々に死滅

●肥満の治療
・一度発生すると、完治は困難
・速やかな治療が必要

●BMI 体重÷身長÷身長

●なぜ、肥満になるまで食べ続けるか。
・最新の脳科学の研究で明らかに
→大脳基底核
ドーパミン分泌 受容体 満足
恒常的な刺激状態で、受容体が麻痺
大脳基底核を満足させるために食べ続ける → 食物依存症

●11000年前に革命
・農耕が始まった
・豊かな生活は、新たな病の芽
・肥満の期限と考えられる証拠も発見

●現代は、二十億人が肥満

●日本人の75%が、肥満ではないのに糖尿病
・イギリス 29.4
・アメリカ 32.3
・日本   24.3
なぜ?
→すい臓のインスリンの分泌量の関係
→立ち上がり遅い、量も少ない
→細胞内に取り込まれないので、肥満にならなずとも、糖尿病になりやすい

●インスリンの多い・少ないの違い
・縄文時代11g
・江戸時代19g
・現代  53g(欧米人並み)
※脂肪分を多く摂るようになったが、インスリンの分泌は全く足りていない

●質素すぎる食事も糖尿病になる
・飢餓にさらされると、子どもの発育状態に深刻な影響を及ぼす。
・インドでは大きな問題になっている
・貧困による、低体重出生児
・妊娠時の無理なダイエット
→将来の糖尿病患者の増加懸念
→体重基準・栄養指導

●ここまでで
・やせすぎては、だめ
・太りすぎても、だめ
・標準でも、食生活に気を遣わなく行けない
→食事は元来「生きるため」
欲望の赴くままでは、解決しない。

「糖尿病」とは、人類の飽くなき欲望への警鐘なのか

0 件のコメント: