そのなかで、家庭ごみの減量を目的に、家庭で手軽にコンポスト作りが行える「ダンポールコンポスト」の普及提案がありました。
なんでも、長野県の県民一人あたりのゴミの年間排出量は、熊本県についで、二番目に少ないのだとか。
想像するに、農村などでは、生ごみは畑に埋めたり、堆肥場に出したりしていることが理由だろうとのことで、農家のみならず一般家庭でも堆肥化することで全国一、排出量が少ない県を目指そう!というものでした。
県庁で行われたプレゼン大会で見た時は、いまいちピンと来なかったのですが、素晴らしいのが提案チームが県内の各地方事務所に出向いて、出前講座を行うという行動を起こしていることでした。
面白そうだったので、研修に参加させていただきました。
家庭ゴミのコンポスト化というと、真っ先に思い浮かぶのが、粗大ごみを入れるバケツが緑色になって、家の敷地の隅っこにドスッと突き刺さっている光景。
よく、見ませんか?
もちろん、これも立派に堆肥にしてくれるわけですが、虫や匂いの課題、購入しなくてはいけないこと、そして、信濃町のような積雪地帯においては、冬の間は活用が難しいことなどがあげられます。
つまり、屋外での堆肥化が原則ではありますが、屋内でも可能なような仕組みが必要なのではないか、、ということだそうで。
そこで、ダンボールコンポストの出番です。
ダンボールコンポストのメリット
・ごみが減量できる
・悪臭が発生しない(厳密には「しにくい」。適切な管理が前提。)
・信濃町のような寒冷地でも使用できる(工夫は必要)
・ランニングコストがかからない(手間はチョットかかるww)
・エネルギーを消費しない(放ったらかし)
ダンボールコンポストのデメリット
・生ごみの処理や切返しに手間がかかる
・完全な防虫は難しい
ダンボールは水分を通すわけですが、これが水分調節を適正におこなってくれることにつながっているようです。とはいえ、やはり紙ですので、生ごみの投入前は、よく水分を切ってあげることが肝要です。
こんな風に、通気性を確保してあげます。
毎日、混ぜ返しが必要とのことで、何となくぬか漬けのイメージに近い気がしました。
この写真は、だいぶ熟成が進んでいる状態です。
匂いは、、、カブトムシの匂い、という表現が一番ピッタリかと。
ダンボールコンポストで出来た堆肥を使った様子。
もちろん、右側がダンボールコンポスト堆肥使用のものです。
成育の勢いが違いますww。
堆肥としては強すぎることもあるそうなので、少量で良いそうですが、このあたりは、農業の専門家にしっかり研究して欲しいところです。
生ごみの投入先となる基材は、ピートモスとくん炭です。
配合割合は、1:2。
で。。。
昨年末から、わが家の薪ストーブの横には、ダンボールコンポストがおります。。
投入する生ごみは、1日あたり500グラムが目安。
腐ったものなど、入れてはいけない物もあるので、万能ごみ処理機ではありませんが、いろいろと考えさせられます。
家庭で、こういう取り組みをすると、何か経済的な数値でのメリットも打ち出せたら面白いかな、とは思いますね。
ダンボールコンポストの作り方は、いろんな自治体のホームページに載ってますのでご参考にどうぞw
帯広市:ダンボールコンポストの作り方